バドミントンをプレイしていて「ホールド」と呼ばれる状況が反則になるのか、不安になったことはありませんか。打つタイミングやラケットの使い方によっては、意図せず反則と判断されるケースがあります。この記事ではホールドの定義、どのような行為が反則になるか、具体例を写真や動画なしでわかりやすく解説します。初心者から上級者まで参考になる内容です。
目次
バドミントン ホールド 反則 例とは何か
ホールド(英語で carry、sling や caught-and-held)とは、シャトルコックをラケットのストリングス上に「持つように」キャッチしてからスリングやスラップのように放つ行為を指します。これは一拍遅れて放つため、その間にシャトルがストリングスに止まっている状態を言います。最新のルールでこの行為は明確に反則(fault)とされています。
バドミントンの公式規則(Laws of Badminton)において、「13.3.6:シャトルがラケット上で捕らえられ保持され、その後ストロークの実施中にスリングされる」と定められています。他にも「ダブルヒット」や「シャトルが体に触れる」など、ホールドに似た反則行為が含まれています。
ホールド以外の関連する反則との違い

バドミントンで「ホールド」に似た反則は複数ありますが、それぞれ明確な定義と判断基準があります。混同しやすい用語や動作について整理し、それぞれの違いを具体的な例を交えて紹介します。
ホールド(carry / sling)とダブルヒット(double hit)の違い
ホールドはシャトルを保持してから放つ行為であり、ラケットの弦でキャッチし、明らかに放す動作が含まれます。これに対してダブルヒットは同じプレーヤーが連続して2回シャトルに接触させる行為で、例えば一度弦に触れて弾かれ、すぐに再度弦に当てるようなケースです。どちらも反則ですが、ホールドは「保持」の有無と保持時間、ダブルヒットは「別々の接触」の有無が判断のポイントとなります。
ホールドとシャトルが体・服に当たる反則の違い
ホールドはラケット操作に関するルール違反ですが、シャトルがプレーヤーの体や服に触れることそれ自体も別の反則です。公式ルールでは「13.3.5 シャトルがプレーヤーの体または服装に触れる」ことはラリーを失う反則とされています。体や服への接触は保持やスリングとは別のカテゴリーですが、結果的にはホールドと同様に失点となります。
ホールドとネット接触・妨害行為との違い
ネットにラケットや体が触れる、あるいは相手のストロークを妨害する行為も反則にあたります。これらは「13.4 の規定」で触れられており、ネット越しにラケットが侵入するなどホールドとは根本的に異なる違反です。ホールドはシャトルとラケット間の動作に着目する反則、一方でこれらの行為はコートやネット、相手との空間関係を対象にする反則です。
バドミントンでホールドが反則となる具体例
以下に、ホールドが反則と判定される具体的な状況例を複数挙げます。ビフォー・アフターの違い、判断の分かれ目なども含め、実践で使える知識となるよう解説します。
例1:ショートネットでシャトルを“のせて”フリックするケース
ラケットの弦でシャトルを受け止め、それを少し持ったまま指先で軽くフリックして返すようなショット。このようなショットは「caught and held」つまりホールドの典型であり、反則です。動作が“キャッチ”と“スリング”を含むため、ルール13.3.6 によってラリーを失います。
例2:スマッシュ後のフォロー・スルーでラケットにシャトルが“引っ掛かる”ようなケース
力強いスマッシュをした際、シャトルがラケットのフレーム部分や弦の縁で一瞬止まり、その後放たれて相手コートへ飛ぶような場合があります。このような場合、たとえ保持時間が短くても「caught and held」の判断基準に合致すればホールドと見なされます。しかし、フォロー・スルー中の自然な擦れや接触であれば、一発のストロークと判断されることもあり、実際の判定は審判の主観と状況によります。
例3:ダブルヒットとホールドの曖昧なケース
シャトルがラケットに当たった後、すぐにもう一度当たるような動き。例えば、ラケットの枠に当たって弦に落ち、そこから返すような動きです。これが“2つの異なる接触”と判断されればダブルヒットとなり、また、保持とスリングが含まれればホールドになる可能性もあります。判断のポイントは「保持されていたか」「一連の動きか別々か」であり、プロ大会では高速度カメラやスローモーション映像でもこれらを判定することがあります。
例4:初心者やクラブでの“見逃されやすい”が実はホールドのケース
ゆっくりしたドロップショットでシャトルを弦の上で滑らせたり、わずかな持ち時間があるが試合中は審判に見過ごされることがあります。しかしルール上はホールドに該当する可能性が高く、公式戦などでは必ず反則になります。初心者は特にこのパターンで失点することが多いため、弦での“キャッチ”を避け、打つ瞬間を明確に意識することが大切です。
公式ルールにおけるホールドの定義と判定基準
ホールドを正しく理解して反則を避けるためには、公式規則の定義や判定基準を把握することが不可欠です。最新情報に基づき、公式規則を紐解いて判定の焦点となる要素を詳述します。
ルール13.3.6「caught and held on the racket and then slung」の内容
公式規則の第13.3.6 は、シャトルがラケット上で保持された後にスリングのように放たれる行為を反則と定義しています。つまり、シャトルが単に弦に触れるだけでなく、そのまま一瞬「保持されていた」ことが必要です。保持時間の長さは明確に定量化されていませんが、「持っていた」と判断できる動作であれば反則対象になります。
連続接触と動作の一貫性:保持かスムーズなヒットか
ホールドかどうかを判別する上では、シャトルの保持(キャッチ)およびスリングまたはリリースの動作に入るかどうかが重要です。滑らかなヒットであれば、わずかな接触や擦れがあってもホールドとはされないことが多いです。反対に、シャトルの動きが意図的に制御され、打ち手の操作が明らかに“保持”を含む場合は反則とされます。
判定に影響を与える条件:競技レベルと審判の視点
ホールドの判定は競技レベルによって敏感さが異なります。公式戦では審判は明確な音・動き・シャトルの軌道を注視し、ホールドと疑われる動作には積極的に反則を取る傾向があります。一方、クラブや友人との試合では見逃されることもあります。ですが、ルール上はどちらでも反則となる行為であるため、練習時から意識することが肝心です。
よくある疑問とホールドの判断に関するQ&A
ホールドに関して交わりやすい質問と、それに対する明確な回答をまとめました。自分が似た状況で迷ったとき、これらを基準に判断してみてください。
Q:シャトルがラケットに一瞬“止まる”だけでもホールドか?
シャトルが弦上に止まるかどうかはホールドの重要な基準です。たとえ非常に短時間であっても、「保持されていた」と判断できる動作であれば反則です。ただし擦れて弦を滑るだけの軽い接触や、持っていると判断できないほどのごく短い時間であれば、審判があえてホールドと認めないケースもあります。プロの試合ではこうした細かい点も厳しく見られます。
Q:ホールドとフォロースルーの混同は?
スマッシュやクリアの後、ラケットがフォロー・スルーで身体を越えて飛ぶことがありますが、フォロースルーそのものは反則ではありません。重要なのは、シャトルに触れた瞬間「初回の接触」が自分のコート内であること、保持がないことです。フォロースルーでラケットがネットを越えても、その動きがストローク後の自然なことなら反則にはなりません。
Q:審判がホールドを見落とすのはなぜ?
見落としの原因には以下があります。
・シャトルの保持時間が短いため肉眼で確認しづらいこと。
・試合スピードが速く、一連の動作が滑らかであること。
・審判とラインズマンの視点が悪いこと。
ただし、見落とされてもルールが変わるわけではなく、公式競技ではビデオ判定などで後から確認されることもあります。
ホールドを防ぐための練習法・改善策
反則とならないプレーを身に付けるためには、ホールドを意図的に避ける練習が必要です。以下では改善に役立つ練習法やコツを具体的に示します。
ラケットに乗せないスイング練習
シャトルをラケットの弦の上で“乗せない”よう、ヒット前後の動きを滑らかにするためのスイング練習を繰り返します。例えばドリルとして、シャトルを早めに弦に触れさせず、インパクトからすぐにフォロー・スルーに移るよう意識します。コーチからストリングス上の保持が起こっていないか指摘を受けることも効果的です。
スローモーションで自分の動きを確認する
スマートフォンなどを使って自分のストロークを撮影し、シャトルとの接触部分とタイミングをスローモーションで見ることが有効です。保持があるかどうか、フォロースルーのタイミングでラケットが自然に動いているかなどを確認し、修正します。
試合中の意識改革とルール理解の共有
プレー中に「ラケットに乗せていないか」「一撃で打っているか」を常に意識することが大切です。また、クラブ内や練習仲間とルールを共有し、ホールドを含む反則例を話し合うことで誤解を減らします。ルールブックを読むだけでなく、実際の動画判定や指導経験を通じて理解を深めることが重要です。
まとめ
ホールドはバドミントンにおいてラケットでシャトルを保持し後に放つ行為であり、公式ルールでは明確に反則(fault)とされています。スムーズなヒットと保持を伴う打ち方の違いを理解することで誤った反則を避けることができます。
また、体・服へのシャトル接触、ネット接触、相手の妨害なども別の反則行為として扱われます。
練習で意識しスイング動作を磨き、自分のプレーをビデオ等でチェックすることで、ホールドを防ぎ、ルールに則った正しいプレーを実践できるようになります。
正しい知識を持ってプレーすることが、上達への近道であり、フェアな試合の基盤となります。
コメント