バドミントンのダブルスサーブのルールとは?サービス順序とフォルトの注意点

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サーブ・レシーブ

ダブルスの試合で、サーブ回りや立ち位置が分からず、ラリーの前に混乱してしまうケースはとても多いです。
しかしダブルスのサーブのルールは、一度整理してしまえばシンプルで、戦術の出発点にもなります。
本記事では、バドミントンダブルスのサーブの基本ルールから、サービス順序、フォルトになりやすいポイント、実戦で使えるサーブ戦術までを、最新の競技規則に基づいて専門的に解説します。
初心者から経験者まで、審判に迷わず対応できるレベルを目指して、じっくり確認していきましょう。

目次

バドミントン ダブルス サーブ ルールの全体像

ダブルスのサーブルールは、シングルスと共通する部分も多い一方で、サービス順序やコートの使い方など、特有の決まりが数多く存在します。
特に、誰がどのサイドからサーブを打つのか、失点や得点のたびにどのようにローテーションするのかを理解していないと、試合中に混乱し、不要なフォルトややり直しを招いてしまいます。

ここでは、まずダブルスのサーブルールを俯瞰し、全体の構造を把握することを目的に整理します。
得点制の基本、サービスコートの範囲、サーバーとレシーバーの関係を押さえておくことで、この後の詳細な説明がスムーズになります。
細かな例外に入る前に、試合開始から終了までの流れの中で、サーブがどのように位置付けられているかを確認しておきましょう。

ダブルスにおけるラリーポイント制とサーブの関係

現在のバドミントンはラリーポイント制で行われ、ラリーに勝った側が必ず1点を得点します。
サーブ権の有無に関わらず得点が入る点が、旧ルールとの大きな違いです。
ダブルスでは、21点先取、2点差がつくまで延長、最大30点までという形式が一般的で、セットごとにサーブ権も含めた戦略が求められます。

サーブは必ずラリーの開始点であり、ダブルスでは守備側にとって有利とされるため、いかに質の高いサーブと3球目で主導権を握るかが勝敗を左右します。
ラリーポイント制では、サーブミスやフォルトはそのまま失点につながるため、サーブの正確さとルール理解は、技術面と同等に重要な要素と言えます。

シングルスとの違いを押さえる重要性

シングルスとダブルスでは、コートの広さやサービスエリア、選手の並び方が異なるため、同じ感覚でサーブを行うとミスや反則を引き起こしやすくなります。
特にダブルスでは、横幅は常にフルコートで使用し、サービスコートが前後に短くなる点が大きな特徴です。

また、プレーヤーが2人ずついるため、サービス順序とレシーブ順序が複雑になりがちです。
ポジションチェンジのタイミングを理解していないと、自分がサーブすべきか、パートナーが受けるべきかを判断できなくなります。
試合前に、シングルスとの相違点を整理しておくことが、ダブルスの試合運びをスムーズにする近道です。

最新ルールの確認が必要な理由

国際バドミントン連盟の競技規則は、フォームの規定やサービス高さの解釈など、細部が更新されることがあります。
特にサーブに関する規定は、技術革新や戦術の変化に応じて見直されることがあるため、古い情報のまま覚えていると、無自覚に反則を犯してしまう可能性があります。

クラブや学校で指導を受けている場合でも、指導者が旧来の感覚で説明しているケースもあるため、自分自身で最新の競技規則を一度確認しておくことが安心です。
本記事では現行ルールに基づいて解説しているため、ここでの内容を基準にサーブのフォームや立ち位置を見直してみてください。

サービスコートと立ち位置の基本ルール

ダブルスにおけるサービスコートは、シングルスと比較して縦に短く、横に広いという特徴があります。
具体的には、サーブ時は両サイドラインは有効ですが、ロングサービスラインより奥はアウトとなります。
この違いを理解していないと、特にロブサーブを打った際に、頻繁に奥のアウトを犯してしまいます。

また、サーバーとレシーバーがそれぞれ決められたサービスコート内に立っていないとフォルトになるため、立ち位置も重要な要素です。
ここでは、サービスコートの範囲と、サーブを打つ位置・受ける位置の基本を整理し、迷いなく構えるための基礎を固めていきます。

ダブルスのサービスコートの形と範囲

ダブルスのサービスコートは、センターラインとショートサービスライン、そしてサイドラインとダブルスロングサービスラインで区切られた長方形です。
サーブインとなるエリアは、この長方形の内側のみで、エンドラインのさらに内側にあるダブルスロングサービスラインを越えるとアウトになります。

横方向は常にダブルス用のサイドラインが有効であり、シングルスのように細い内側ラインは使用しません。
そのため、セオリーとしてはショートサーブを主体としつつ、相手のポジションや癖に応じて、ロングサーブを混ぜる形になります。
サービスコートの図を自分で書いてみると、頭の整理に役立ちます。

サーバーとレシーバーが立つべき位置

サーバーとレシーバーは、それぞれ自分のサービスコート内に両足を踏み入れて立たなければなりません。
足がラインに触れること自体は認められていますが、ラインの外側に出ている状態でサーブを行うとフォルトとなります。
また、サーバーとレシーバーは、センターラインをまたいで立つこともできません。

一方で、サーバーのパートナーとレシーバーのパートナーには、細かい位置の制限はありませんが、相手の視界を遮ったり、妨害するような動きをすると反則になる場合があります。
実戦では、センターライン近くに立つのか、後方に構えるのかなど、戦術的なポジショニングが重要になりますが、まずはサービスコートの内側に両足が入っていることを必ず確認しましょう。

奇数点・偶数点と右サービスコート・左サービスコート

ダブルスでは、自チームの得点が偶数か奇数かによって、サーブを打つサービスコートが決まります。
偶数点のときは右サービスコートから、奇数点のときは左サービスコートからサーブを行うという原則です。
このルールはシングルスと共通しており、間違いやすいポイントでもあります。

試合中に混乱した場合は、直前の得点がどちらのサイドで入ったのか、直近でサーブを打ったのはどちらなのかを整理すると、正しい位置を導きやすくなります。
ペアで声を掛け合い、「今は偶数だから右から」と確認する習慣を付けると、サービスコートを間違えるリスクを大きく減らすことができます。

ダブルス特有のサービス順序とローテーション

ダブルスのサーブルールで最も混乱が生じやすいのが、サービス順序とポジションローテーションです。
プレーヤーは4人いるため、得点が入るたびに「誰がどこからサーブするのか」「誰がレシーブするのか」が変化していきます。

正しく理解していれば、試合中に審判や相手と意見が食い違ったときにも、自信を持って説明できます。
ここでは、試合開始時の並び方から、得点ごとの動き方、サービス順序を間違えたときの扱いまでを、段階的に解説していきます。

試合開始時のサーブ権と初期配置

試合開始時にはトスによって、サーブ権を取るか、レシーブを選ぶか、あるいはコートエンドを選ぶかが決まります。
サーブ権を選んだチームは、最初のサーバーを1人決め、その選手が自チームの右サービスコートからサーブを行います。
この時点では、パートナーは左サービスコートに立ちますが、レシーバー側の並び方にも自由度があります。

レシーバー側の2人のうち、どちらが最初にレシーブするかはチーム内で自由に決められます。
ただし、一度決めたサービス順序とレシーブ順序は、そのゲーム中は原則として固定され、得点の動きに応じて決まったローテーションで回っていくことになります。
初期配置を決める段階で、自分がどの順番でサーブとレシーブを担当するのかを意識しておくと、後の混乱を防げます。

得点が入ったときのサーブ権とポジションの変化

ラリーに勝った側が得点を獲得し、サーブ権を得るか、サーブ権を維持します。
自分のチームがサーブ側でラリーに勝った場合、そのままサーブ権は自チームに残り、サーバーが左右のサービスコートを交互に移動してサーブを続けます。
得点が偶数なら右、奇数なら左からという原則に従って、サーバーとパートナーの位置が入れ替わっていきます。

一方、自分たちがレシーブ側でラリーに勝った場合は、サーブ権が相手チームから自チームに移ります。
このときサーブを行うのは、自チームで最後にサーブを行わなかった方の選手です。
つまり、サーブ権が自チームに戻ってきたときには、常に前回とは反対のプレーヤーがサーバーとなるように決まっています。
この仕組みを理解することで、サービス順序を体系的に把握できます。

サービス順序を間違えたときの扱い

試合中にサービス順序を間違えることは、特に初心者や混合ダブルスの場面でよく起こります。
もし誤ったプレーヤーがサーブを行ってしまった場合でも、その誤りに気付く前に行われたラリーの結果は有効とされるのが原則です。
誤りが判明した時点で、正しい配置に修正され、次のサーブから正しいサーバーとポジションで再開されます。

重要なのは、誤った順序で行われたからといって、それ以前の得点が取り消されるわけではないという点です。
ただし、審判がいる公式戦では、審判の判断に従って配置が修正されます。
練習試合の段階から、得点が入るたびに誰が次のサーブを行うべきかをペアで確認する習慣を付けると、サービス順序のミスを最小限に抑えられます。

サーブモーションとフォームに関するルール

サーブそのもののフォームには、打点の高さ、ラケットの動かし方、足の動きなど、細かなルールが定められています。
これらを守らないと、球質が良くてもフォルトと判定されてしまい、即座に失点となります。
ダブルスでは特に、低く速いショートサーブが多用されるため、フォームがルールに合致しているかどうかが重要です。

ここでは、サーブモーションに関する代表的なルールを整理し、技術練習の際にどこに気を付けるべきかを明確にしていきます。
ジュニアからトップレベルまで共通して求められるポイントですので、基礎の段階でしっかり身に付けておきましょう。

インパクト位置とシャトルの高さ

サーブのインパクトは、シャトル全体が「腰より下」にある位置で行わなければなりません。
ここでいう腰の位置は、審判の目線から見た基準であり、自分の感覚よりもやや厳しめに見られることを意識しておく必要があります。
ダブルスのショートサーブでは、インパクトをできるだけ低くすることが多いため、このルールを満たしやすい一方で、ロングサーブなどでは打点が上がりやすくなります。

また、シャトルをトスしてから打つのではなく、ラケットに近い位置で保持し、そのまま連続した動作で打つ必要があります。
シャトルを持つ手とラケットの距離やタイミングが不自然だと、サービスフォルトと見なされる可能性があります。
鏡や動画で自分のフォームを確認し、インパクト時にシャトルが胸の高さを越えていないか、定期的にチェックすることが重要です。

ラケットの動きと連続動作の義務

サーブモーションは、明確な遅延やフェイントを伴わない、滑らかな連続動作である必要があります。
ラケットを大きく止めたり、相手を惑わせるために急にスピードを変えたりする行為は、サービスフォルトの対象となります。
特に、構えた後に長時間静止し、突然打つようなフォームは避けるべきです。

ルール上は、ラケットヘッドがシャフトよりも明らかに下方にある状態でサーブを開始し、そのままスイングすることが求められています。
この条件を満たしながら、ショートサーブとロングサーブを打ち分けるには、高度なラケットワークが必要となります。
練習では、テンポよく同じリズムでサーブを連続して行うことで、自然な連続動作を体に覚え込ませることが有効です。

足の位置とフットフォルト

サーブ時には、サーバーとレシーバーそれぞれの両足が床に接している必要があり、サーブが打たれる瞬間まで足を引きずったり、踏み切ったりしてはなりません。
片足が浮いた状態でサーブを打ったり、踏み込みながらインパクトする動作は、フットフォルトとして反則になります。
また、先に述べたように、足がサービスコートの外に出てしまうのも不可です。

スピードを出したいあまり、サーブと同時に前方へ大きく踏み込む癖がある選手は注意が必要です。
正しいフォームでは、サーブが相手のコートに向かって飛び出してから、一歩目を出すようなタイミングになります。
コーチや練習仲間にフットワークをチェックしてもらい、違反にならない範囲で素早く動き出せるフォームを研究することが重要です。

よくあるサービスフォルトの種類と具体例

サーブに関する反則、すなわちサービスフォルトには、フォームの問題だけでなく、立ち位置やタイミングなど、多様なパターンがあります。
どのような行為がフォルトになるのかを具体的に知っておくことで、自分のサーブを客観的にチェックしやすくなります。

ここでは、ダブルスの試合で発生しやすいサービスフォルトを整理し、それぞれのケースで何が問題なのかを解説します。
自分もしくはチームメイトがよく注意されるパターンがあれば、そこを重点的に改善すると効果的です。

フォーム・姿勢に関するフォルト

フォームに起因するサービスフォルトとしては、インパクト時にシャトルが腰より高い位置にあること、ラケットヘッドがシャフトより上にあること、連続したスイングになっていないことなどが代表的です。
これらは審判の判断に委ねられる部分もありますが、明らかに規定から外れている場合は即座にフォルトとなります。

また、シャトルを投げ上げてから打つ、もしくは一度ラケットと明確に距離を置いてからインパクトするような動作も禁止されています。
フォームを修正する際は、まずは鏡や動画で確認し、次に審判経験のある指導者や選手にチェックしてもらうと、ルールに沿っているかどうかを確認しやすくなります。

立ち位置・足の動きに関するフォルト

立ち位置に関するフォルトには、サーブ時にサービスコートの外に足が出ている、センターラインをまたいでいる、ラインの外側の床を踏んでいるなどのケースがあります。
また、サーブの瞬間に足を引きずったり、ジャンプしたりする動作も反則です。
特に、ショートサーブから素早く前に詰めたい選手は、フットフォルトを犯しやすくなります。

レシーバー側でも、サーブが打たれる前に大きく動き出すと、場合によっては妨害と見なされることがあります。
サーブが実際にインパクトされるまでは、原則として静止した状態からスタートする意識を持つことが必要です。
正しい位置とタイミングで動き出すことで、反則を避けつつ、高い反応速度を発揮できるようになります。

時間やフェイントに関するフォルト

サーブの準備動作に入ってから、著しく長い時間構えたまま動かない、あるいは繰り返しフェイントを入れることは、時間稼ぎや相手のリズムを乱す行為としてフォルトの対象になります。
構えたら、一定のリズムで滑らかにスイングへ移行することが求められます。

また、審判のサーブの合図が出てから、合理的な時間内にサーブを行わない場合にも、時間に関する反則とされることがあります。
試合を円滑に進めるためにも、自分のルーティンを長くし過ぎないように調整し、毎回同じテンポでサーブを行う習慣を作ると良いでしょう。

サーブの種類と戦術的な使い分け

ダブルスで用いられるサーブには、ショートサーブ、ロングサーブ、フリックサーブなど、複数のバリエーションがあります。
それぞれのサーブは、相手のタイプやスコア状況、風向きや会場の環境によって、効果が大きく変わります。

ルールを守った上で、どのサーブをどの場面で選択するかを理解することが、試合の主導権を握る鍵となります。
ここでは、代表的なサーブの特徴と、実戦での使い分けの考え方を整理していきます。

ショートサーブとロングサーブの基本

ショートサーブは、ネット際ギリギリを狙って低く打つサーブで、ダブルスでは最も頻繁に使われます。
相手に強いスマッシュやドライブを打たせにくくし、こちらがネット前の主導権を握りやすいという利点があります。
ただし、少しでも浮いてしまうと、一気に叩かれて不利な展開になるため、コントロール精度が重要です。

ロングサーブは、相手コートの奥深くを狙って高く打ち上げるサーブです。
相手のバックハンド側奥を狙うことで、強打を抑えさせたり、相手の体勢を崩すことができます。
ただし、ダブルスではサービスエリアが短いため、奥のアウトラインを意識しつつ、ギリギリを狙う高度なコントロールが求められます。

フリックサーブとその効果的なタイミング

フリックサーブは、一見ショートサーブのような構えから、素早くラケットヘッドを加速させて相手の頭上を抜く、速いロングサーブです。
相手が前のめりに構えているときに使うと、頭上を抜いて一気に形勢を逆転できます。
ただし、フォームが不自然になりやすく、サービスフォルトのリスクを伴うため、ルール内でのモーション作りが重要です。

フリックサーブを多用し過ぎると、相手にリズムを読まれて、逆に強いスマッシュを打たれてしまう可能性があります。
基本はショートサーブを軸にしつつ、ポイントの節目や、相手が前に張っていると感じたタイミングで、アクセントとして織り交ぜると効果的です。
ペアで事前にサインを決めておき、フリックのタイミングを共有しておくと、3球目以降の連携も取りやすくなります。

サーブのコース選択と相手フォーメーション

サーブのコースは、センター寄り、サイドライン寄り、相手のフォア側・バック側など、細かく打ち分けることで戦術性が高まります。
例えば、レシーバーのバックハンド側に集中的にショートサーブを送ることで、レシーブの質を下げさせることが可能です。
また、センターライン寄りに打つことで、レシーバーとパートナーの間を狙い、連携ミスを誘うこともできます。

相手が前後のアタックフォーメーションを取っているのか、サイドバイサイドで構えているのかによっても、効果的なコースは変わります。
試合中は、相手のポジションと動きの癖を観察しながら、サーブのコースと種類を微調整していくことが重要です。
単調なサーブパターンに陥らないよう、普段から多様なコースと球種を練習しておきましょう。

ダブルスサーブルールとシングルスの違い比較

ダブルスのサーブルールを完全に理解するためには、シングルスとの違いを整理しておくことが有効です。
特に、サービスコートの範囲やローテーションの考え方などは混同しやすく、試合形式が変わるたびに感覚を切り替える必要があります。

ここでは、主要な違いを表で比較しながら、どのポイントに注意すべきかを明確にしていきます。
シングルスとダブルスの両方をプレーする選手にとっては、試合前の確認としても役立つ内容です。

サービスコート・有効エリアの違い

シングルスとダブルスのサービスコートの違いは、縦方向の奥行きと横方向のサイドラインの使い方に集約されます。
下記の表で、サーブ時とラリー中の有効エリアを比較してみましょう。

項目 シングルス ダブルス
サーブ時の横幅 内側のシングルスサイドラインまで 外側のダブルスサイドラインまで
サーブ時の奥行き エンドラインまで有効 ダブルスロングサービスラインまで
ラリー中の横幅 内側のシングルスサイドライン 外側のダブルスサイドライン
ラリー中の奥行き エンドラインまで有効 エンドラインまで有効

このように、ダブルスではサーブ時のみ奥が短くなる点が重要です。
ロングサーブを打つ際には、エンドラインではなく、ダブルスロングサービスラインを狙う意識を持つ必要があります。

サービス順序とローテーションの違い

シングルスでは、自分一人が左右のサービスコートを移動するだけなので、サービス順序は比較的単純です。
一方ダブルスでは、4人の選手それぞれにサーブとレシーブの順番があり、得点の推移に応じて複雑にローテーションします。

シングルスでは、自分の得点の偶奇だけを見て、右か左かを判断すれば足りますが、ダブルスではさらに「自分かパートナーか」「相手のどちらがレシーバーか」という要素が加わります。
そのため、ダブルスではサービス順序表を頭の中にイメージするか、練習時にシミュレーションしておくことが重要です。

戦術面から見たサーブの役割の違い

シングルスでは、サーブはラリーを開始するためのショットという側面が強く、ラリーポイント制以降は特に中立的な位置付けになることが多いです。
一方、ダブルスでは、サーブと3球目で主導権を取れるかどうかが、ラリー全体の流れを大きく左右します。

そのため、ダブルスではショートサーブの精度や、サーブ後の前衛・後衛の連携が非常に重視されます。
シングルスと同じ感覚で安易にロングサーブを多用すると、相手の強烈なスマッシュを誘発してしまう危険があります。
種目ごとにサーブの役割を認識し、トレーニングの比重を調整することが、総合的なレベルアップにつながります。

試合で迷わないための実践的なポイント

ルールを理解していても、実際の試合になると緊張やテンポの速さから、サーブの位置や順番で迷ってしまうことがあります。
そのような場面で冷静に対処するためには、事前の確認方法や、ペアとのコミュニケーションの取り方が重要です。

ここでは、試合で迷わないためのチェックポイントや、練習から意識しておきたい工夫を紹介します。
ルール知識を実戦に落とし込むためのヒントとして活用してください。

ポイントごとに確認したいチェックリスト

サーブを行う前に、自分の中で簡単なチェックリストを持っておくと、ミスや反則を減らすことができます。
例えば、以下のような項目を心の中で素早く確認する習慣を付けると良いでしょう。

  • 今の自チームの得点は偶数か奇数か
  • 自分が前回サーブを打ったのはいつか
  • 右サービスコートか左サービスコートか
  • 立ち位置はサービスコート内に収まっているか
  • サーブの種類とコースは決まっているか

これらを数秒で確認できるようになれば、審判に指摘される前に自分で誤りに気付けるようになります。
特に大会では、落ち着いて確認することで、相手からの抗議にも冷静に対応できるようになります。

ペアでのコミュニケーションと役割分担

ダブルスでは、ペア同士のコミュニケーションがサーブの正確さと戦術の成否を大きく左右します。
サーブ前に、どちらが前衛・後衛を担当するのか、どのコースにサーブを打つのか、フリックを使うのかなど、簡単なサインや合図で共有しておくと、連携ミスを防げます。

また、サービス順序や立ち位置の確認を、片方の選手が主に担当するという役割分担をするのも有効です。
一人が冷静にルール面を管理し、もう一人が相手の観察や戦術に集中することで、チームとしての精度が高まります。
日頃の練習から、サービス前後の声掛けを習慣化しておきましょう。

練習で取り入れたいサーブのルーティン

試合で安定したサーブを打つためには、自分なりのルーティンを確立しておくことが効果的です。
例えば、「シャトルを持ち直す → 相手コートを確認 → 足の位置を整える → 深呼吸1回 → サーブモーション」のような一連の流れを決めておくと、緊張していても同じテンポでサーブを行いやすくなります。

ルーティンは長すぎると時間の反則や相手への配慮を欠くことになりかねないため、数秒で完結するシンプルなものがおすすめです。
普段の基礎練習やノック練習の中でも、サーブからスタートするメニューを取り入れ、ルーティンを体に染み込ませておくと、試合本番での再現性が高まります。

まとめ

バドミントンのダブルスにおけるサーブルールは、一見複雑に感じられますが、要点を整理するとシンプルな原則に基づいています。
サービスコートの範囲、サーブのインパクト位置やフォーム、サービス順序とローテーションの仕組みを理解しておけば、試合中に迷う場面は大きく減ります。

特に、「偶数点は右、奇数点は左」という基本と、サーブは腰より下で連続動作として打つという原則は、あらゆるレベルの選手に共通する必須事項です。
そのうえで、ショートサーブやフリックサーブなどの球種とコースを戦術的に使い分ければ、ダブルスの試合で主導権を握るチャンスが大きく広がります。

本記事で整理したルールと実践ポイントを、日々の練習と試合で繰り返し確認し、自分とペアにとって最も安定したサーブパターンを構築していってください。
正しいルール理解は、安心して攻めるための土台になります。サーブからラリーを支配できるダブルスを目指して、一つひとつの要素を丁寧に磨いていきましょう。

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