バドミントンのパターン練習メニュー!実戦を想定した配球ドリルで勝負力向上

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練習メニュー(中級〜上級・多球・戦術)

ラリーは続くのに、試合になると決めきれない。
フットワークも基礎打ちもやっているのに、なぜか勝てない。
その原因の多くは、実戦を想定したパターン練習の不足にあります。

この記事では、バドミントンのパターン練習を体系的に整理し、レベル別・目的別に具体的なメニューを紹介します。
一人打ちや基礎連の延長ではなく、配球を設計したドリルで「試合で使える動き」を作る方法を詳しく解説しますので、ジュニアから社会人、指導者の方までぜひ参考にしてください。

目次

バドミントン パターン 練習の基本とメリット

バドミントンにおけるパターン練習とは、あらかじめ決められた配球やショットの順序に従ってラリーを行う練習方法です。
ただの基礎打ちと異なり、コース・球種・動き方を組み合わせて「実戦でよく発生する局面」を再現するため、試合への再現性が非常に高いのが特徴です。
近年はトップ選手からジュニア育成現場まで、戦術理解と判断スピード向上のためにパターン練習が積極的に導入されています。

特に、試合での迷いを減らしたい、決め球までの組み立てを安定させたい、守備から攻撃への切り替えをスムーズにしたい選手にとって、パターン練習は欠かせない手段です。
また、指導者側から見ても、同じ局面を何度も再現できるため、フォームや選択の修正がしやすく、指導の質を高めるメリットがあります。

パターン練習とは何かを明確に理解する

パターン練習は、単なる「コース指定の基礎打ち」と混同されがちですが、本来は戦術とセットになった練習です。
例えば「相手をバック奥に追い込んでからドロップで前に落とし、ネット前で主導権を握る」といった意図を、具体的な配球の順番に落とし込んだものがパターン練習です。
このとき、重要なのはショットの順番だけでなく、打点の高さやタイミング、打った後のポジショニングまで含めて統一されたイメージを反復することです。

つまり、パターン練習は「決められた動作をなぞる作業」ではなく、「特定の展開で最も勝率の高い解を身体に覚えさせる作業」と言えます。
意図のない配球を漫然と繰り返すと効果が薄くなるため、練習前に「このパターンで何を得たいのか」を明文化し、選手同士で共有してから始めることが大切です。

パターン練習が試合力向上につながる理由

試合で勝敗を分けるのは、多くの場合「一瞬の判断」と「先読み」です。
パターン練習では、特定の展開が何度も繰り返されるため、脳がその状況に慣れ、選択肢を素早く絞り込めるようになります。
結果として、試合中でも迷いが減り、スムーズに次のショットを決断できるようになります。これは反応速度のトレーニングとも言えます。

さらに、パターンごとにフットワークが最適化されていくため、無駄なステップが減り、スタミナの消耗も抑えられます。
同じスタミナ量でも、効率の良い動き方を身につけた選手の方が終盤に踏ん張れるのはこのためです。
こうした理由から、パターン練習は単技術の向上だけでなく、ラリー全体の質と試合運びを大きく改善する効果があります。

基礎打ちとの違いと組み合わせ方

基礎打ちは、フォームの安定やショット精度の向上に非常に有効ですが、どうしても実戦の流れと切り離されがちです。
一方でパターン練習は、フォームの微調整よりも「状況に応じた選択」と「一連の流れ」を重視します。
そのため、両者はどちらか一方で良いという関係ではなく、役割の異なる補完関係にあります。

おすすめは、練習前半で基礎打ちとフットワークドリルを行い、身体を温めた上で、後半にパターン練習を多く取り入れる構成です。
基礎打ちで確認したフォームを、パターンの中で「試合仕様」にチューニングしていくイメージで取り組むと、練習全体の一貫性が生まれ、上達スピードも高まります。

シングルス向けバドミントンパターン練習の基本メニュー

シングルスでは、コート全域を一人でカバーする必要があるため、配球パターンとフットワークの連動が何より重要になります。
特に、サイドへの振り回しと前後の出し入れが組み合わさったパターンをどれだけストレスなくこなせるかが、試合の安定感に直結します。
ここでは、初級者から上級者まで段階的に取り組める代表的なパターン練習メニューを紹介します。

各メニューでは、単にシャトルを返すだけでなく、「攻めているのか」「守っているのか」「次はどこに戻るべきか」といった意識づけが重要です。
また、練習時間を短く区切り、強度を保ったまま複数セット行うことで、試合終盤を想定したフィジカル強化にもつながります。

オールコートを使った初級パターン

初級者や基礎を固めたい選手には、コート全域をまんべんなくカバーするシンプルなパターンから始めるのが効果的です。
例えば、コーチ役が「右奥クリア → 左前ネット → 左奥クリア → 右前ネット」というように4点を順に打ち分け、選手がそれを返球しながらセンターに戻るパターンがあります。
この練習では、常にセンターを意識し、戻りの一歩目を早く出すことがポイントです。

慣れてきたら、同じ配球パターンで球種だけを変え、「奥はスマッシュで返球」「前はプッシュで攻める」など、攻撃的な返球ルールを追加します。
コートを大きく動きながらも、打点が下がらないよう意識することで、実戦でのラリー継続力と決定力の土台を作ることができます。

前後の揺さぶりに対応するフットワークパターン

シングルスで頻発するのが、奥へのクリアと前へのヘアピンを組み合わせた前後の揺さぶりです。
これに対応するための代表的なパターンが「バック奥クリア → フォア前ネット → フォア奥クリア → バック前ネット」の4点前後動きです。
前に出る動きと後ろに下がる動きを滑らかにつなげることが目的になります。

この練習では、前に出た後の「後ろへの切り返し」が特に重要です。
ネット前からそのまま後ろに飛ばされても、背走にならないようサイドステップとクロスステップを組み合わせて、体の向きを保ちながら移動します。
慣れてきたら、前に出た際にネット前で一度フェイントを入れてから戻るなど、実戦的な要素を加えるとより効果的です。

左右への振り回しからの決め球パターン

中級以上では、左右に振り回した後に決め球につなげるパターンを重点的に練習します。
一例として「クロスクリアでバック側に追い込み → ストレートドロップで前に出させる → オープンスペースへスマッシュ」という3球構成のパターンがあります。
このとき、各ショットの質が次の球の打ちやすさを左右するため、配球の精度が非常に重要です。

ポイントは、決め球までの2球を「決めるための布石」として位置付けることです。
相手をどの位置に動かしたいのか、その結果どのスペースを空けたいのかをイメージしながら配球を組み立てます。
このようなパターンを複数持つことで、試合中に同じ形から違う決め方を選べるようになり、攻撃の幅が大きく広がります。

ダブルス向けバドミントンパターン練習とローテーション

ダブルスでは、ショットの質と同じくらい、ペアのポジション管理とローテーションが重要になります。
前衛と後衛の役割分担、サイドバイサイドからの攻撃移行、レシーブからのカウンターなど、二人の動きがかみ合って初めて最大の力を発揮できます。
パターン練習は、このローテーションを身体に染み込ませるための最も効率的な方法です。

ここでは、レシーブからの展開、攻撃時の配球、守備から攻めへの切り替えなど、ダブルス特有の状況を想定したパターン練習メニューを紹介します。
ペアで声を掛け合いながら取り組むことで、コミュニケーション力の向上にもつながります。

攻撃時の前衛・後衛ローテーションパターン

ダブルスの攻撃時に基本となるのが、後衛がスマッシュやカットで相手を崩し、前衛がプッシュやブロックで仕留める形です。
このときのパターン練習としては、「後衛スマッシュ → 相手ブロック → 前衛プッシュ → 相手ロブ → 後衛が次のスマッシュ」といった一連の流れを繰り返します。
前衛は、相手のブロックコースを予測してポジショニングを調整することが重要です。

さらにレベルが上がれば、後衛がスマッシュだけでなくドロップやカットを織り交ぜながら、前衛がコースを読み替える複合パターンに発展させます。
この練習を通して「どのコースにスマッシュを打てば、前衛が取りやすいか」という感覚が共有され、ペアとしての攻撃力が格段に向上します。

レシーブから攻撃に切り替えるパターン

相手に先に攻撃されても、一度レシーブでしのぎ、そこから主導権を奪い返す力があるペアは非常に強くなります。
代表的なパターンとして、「相手スマッシュ → クロスレシーブで相手前衛を外す → 相手がロブで立て直す → 後衛が攻撃に転じる」という流れがあります。
この練習では、レシーブの高さとコース選択がカギになります。

特に、クロスレシーブを使う際は、前衛に捕まらない高さとスピードを両立させることが重要です。
前衛は、パートナーのレシーブコースに合わせて一歩前に詰めるのか、サイドに下がるのかを瞬時に判断します。
こうした連動をパターン化して反復することで、守備から攻撃への切り替えが自然とできるようになります。

サービスからの攻防パターン

ダブルスではサービスまわりの数球が得点に直結するため、サーブ・レシーブ・3球目・4球目までをセットで設計することが重要です。
例えばサーバーがショートサービスを打ち、パートナーが前衛ポジションを取り、レシーバーのリターンに対して「前衛が積極的にプッシュで仕掛ける」パターンなどが代表的です。
この場合、サーバーはリターンのコースを予測してカバー範囲を決めます。

一方、レシーブ側のパターンとしては、「ショートサービスをプッシュレシーブで返し、サイドバイサイドのラリーに持ち込む」「ロングサービスをレシーブスマッシュで攻めに転じる」などが挙げられます。
サービス場面のパターン練習を十分に行うことで、試合の入り方が安定し、序盤での連続失点を防ぐ効果があります。

レベル別バドミントンパターン練習メニュー

同じパターン練習でも、選手のレベルや年齢によって強度や内容を変える必要があります。
無理な難易度のパターンに取り組むとフォームが崩れ、逆に効果が薄くなることもあるため、段階的なステップアップが大切です。
ここでは、初級・中級・上級の3つのレベルに分けて、主な目的と代表的なメニュー構成を整理します。

レベルが上がるにつれて、単純な配球から、フェイントやコースの選択肢を含む複雑なパターンへと発展していきます。
自分の現状を客観的に把握し、少しきついと感じる程度のメニューを選ぶことが、効率的な上達につながります。

重要ポイント
レベル別の目的を明確にしておくと、同じパターンでも意識するポイントが変わり、練習効果が大きく高まります。

初級者向け:配球に慣れるための基本パターン

初級者の段階では、コート全体を動き回る前に、「決められた位置に確実に返球する」ことが最優先です。
代表的なメニューとしては、フォア奥とバック奥を交互に狙う2点打ち、フォア前とバック前を狙う2点ネット、奥と前を組み合わせたシンプルな3点打ちなどがあります。
配球は予測できるため、フットワークの形を覚えるのに最適です。

このレベルでは、スピードよりも打点の高さとフォームの安定を重視します。
シャトルを追いかけるあまり、体が流れたり、打点が後ろに下がったりしないよう、常に余裕を持ったポジショニングを心がけます。
慣れてきたら、ラリーの本数を増やしてスタミナも少しずつ養っていきましょう。

中級者向け:決め球までの組み立てパターン

中級レベルでは、ただ返すだけでなく、「どうやって得点に結びつけるか」という視点が重要になります。
例えば、「バック奥クリアで相手を下げる → フォア前ドロップで前に出させる → オープンスペースへスマッシュ」という三段攻撃のパターンなど、決め球までの流れを固定して練習します。
一つ一つの球が次の一手を生み出す布石であることを意識しましょう。

また、中級者向けには「カウンターのパターン」も有効です。
相手のスマッシュに対してクロスレシーブで前に落とし、自分が前に詰めて主導権を奪うなど、守備から攻撃に反転する流れを繰り返します。
こうしたパターンを身につけると、相手の攻撃を恐れずにラリーを組み立てられるようになります。

上級者向け:フェイントを含む複合パターン

上級レベルになると、単純なパターンだけでは相手を崩せません。
そこで重要になるのが、同じ構えから複数の選択肢を持ち、相手の予測を外すことです。
例えば「スマッシュの準備からクロスカット」「ヘアピンの構えからプッシュ」など、フェイントを織り交ぜたパターンを設定し、それを実戦に近いスピードで繰り返します。

さらに、相手役にも「こちらの癖を読んで対応する」役割を与え、読み合いを含んだパターン練習に発展させます。
同じ状況から2通り、3通りの展開を用意し、そのどれを選ぶかをラリー中の判断に委ねることで、より高い戦術理解と判断力が鍛えられます。
この段階では、パターン練習と実戦形式を行き来しながら内容を微調整していくとよいでしょう。

目的別:攻撃力・守備力・ラリー継続を高めるパターン練習

パターン練習は、目的ごとに内容を明確に分けると効果が上がります。
攻撃力を高めたいのか、守備の粘りを強化したいのか、あるいはラリー継続力を伸ばしたいのかによって、配球や強度の設計が変わるためです。
ここでは、「攻撃」「守備」「ラリー継続」という3つの観点から、それぞれに適したパターン練習の考え方と具体例を紹介します。

目的があいまいなまま練習すると、ショット選択に統一感がなくなりがちです。
そのため、練習前に「今日は攻撃の組み立て」「今日は守備の安定」というようにテーマを絞り込むことが、上達の近道になります。

攻撃力アップのための配球パターン

攻撃力を高めるパターン練習では、「相手の体勢を崩し、甘い球を引き出してから決める」という流れを徹底的に反復します。
代表的なのは、スマッシュとカットを組み合わせて相手のレシーブ位置をずらし、オープンスペースに最後の一撃を打ち込むパターンです。
例えば「ストレートスマッシュ → クロスカット → クロススマッシュ」のように角度を変えていきます。

重要なのは、攻めている側が常に「次の一手」を意識していることです。
ただ強いスマッシュを打つのではなく、「このスマッシュで相手をどこに動かしたいか」を明確にイメージします。
この意識を持ってパターン練習を行うことで、試合中の攻撃が単発で終わらず、連続した圧力をかけ続けられるようになります。

守備力向上のためのレシーブパターン

守備力を鍛えるパターン練習では、相手のスマッシュやプッシュに対して、決まったコースへ安定して返球することを目指します。
代表的なパターンとして、「ストレートスマッシュをクロスロブで返す」「クロススマッシュをストレートヘアピンで返す」といった、守備から時間を稼ぐ配球があります。
このとき、返球の高さと深さを一定に保つことが鍵です。

また、連続スマッシュレシーブのパターンも有効です。
例えば10本連続でスマッシュを打ってもらい、全て決められない高さで返球することを目標にします。
この練習を繰り返すことで、体勢が崩れても最低限の返球ができる「粘り強さ」が身についていきます。

ラリー継続力を鍛える長時間パターン

試合で勝つためには、一発の決定力だけでなく、長いラリーを戦い抜く持久力も欠かせません。
ラリー継続力を鍛えるパターン練習では、強度を少し落としつつ、決めないことをルールにした配球を行います。
例えば「全面4点打ちを2分間ノーミスで継続」「ネット前と奥だけを使った前後ラリーを3分間」などのメニューです。

長時間のパターン練習では、フォームが乱れやすくなるため、疲れても打点を下げない意識が非常に重要です。
また、ペース配分を学ぶ機会にもなります。
試合を意識して、序盤から飛ばしすぎず、一定のリズムを保ちながらラリーを続ける感覚を身につけましょう。

パターン練習の組み立て方と時間配分

効果的な練習を行うには、単にメニューを並べるだけでなく、ウォーミングアップからクールダウンまでの全体設計と時間配分が重要です。
パターン練習は負荷が高く、集中力も必要なため、適切な順番と休憩を設けないと質が落ちやすくなります。
ここでは、一般的な練習時間を想定したパターン練習の組み立て方を整理します。

個人練習、部活動、社会人クラブなど、環境によって使える時間は異なりますが、基本的な考え方は共通です。
全体の中でパターン練習にどれだけ時間を割くのか、基礎打ちやゲーム練習とのバランスをどう取るかを明確にしておくとよいでしょう。

ウォーミングアップからパターン練習への流れ

練習の冒頭では、ケガ予防のための動的ストレッチやフットワークドリル、軽いノックなどで身体を温めます。
ここである程度心拍数を上げつつも、筋肉に過度な負荷をかけないことがポイントです。
続いて、基礎打ちでフォームとタイミングを確認し、徐々に強度を上げていきます。

身体が十分に温まり、ショットの感覚が整ってから、パターン練習に移行します。
序盤は比較的単純なパターン、中盤で最も負荷の高いパターン、終盤はやや強度を落としたラリーパターンやゲーム練習という流れにすると、集中力のピークを有効活用できます。
最後に軽い打ち合いとストレッチでクールダウンを行い、疲労を残さないようにしましょう。

1セッションあたりの最適な時間配分

一般的な2時間の練習を例にすると、パターン練習に充てる時間は30〜50分程度が目安です。
残りの時間をウォーミングアップ、基礎打ち、ゲーム練習に振り分けます。
パターン練習が長すぎると集中力が切れ、質が低下するため、1セットは5〜10分程度に区切り、間に1〜2分の休憩を挟むと効果的です。

また、同じパターンを長時間続けるよりも、テーマの近いパターンを2〜3種類ローテーションする方が、実戦に近い負荷になります。
攻撃系パターンを2種類、守備系パターンを1種類といったバランスで組み合わせ、週ごとに内容を変えていくと、偏りのないスキルアップが期待できます。

週単位・月単位でのパターン設計

より計画的に上達したい場合は、週単位・月単位でテーマを決めてパターン練習を設計すると効果的です。
例えば、1週目は「前後のフットワーク強化」、2週目は「スマッシュからの展開」、3週目は「レシーブからのカウンター」といった具合に、重点テーマを設定します。
これにより、同じパターンを反復し過ぎるマンネリ化も防げます。

月末には、行ってきたパターン練習がどの程度試合に反映されているかを確認するため、ゲーム形式の中で意図的にそのパターンを使ってみるとよいでしょう。
成功率や動きやすさを振り返り、必要に応じて次月のパターン内容を微調整していくことで、継続的な成長サイクルを作れます。

よくある失敗例と効果を高めるための工夫

パターン練習は非常に有効ですが、やり方を誤ると「ただ決められた動きをこなすだけ」の作業練習になってしまうことがあります。
それでは試合での応用力が身につきにくく、時間に対する成果が小さくなってしまいます。
ここでは、よくある失敗例と、それを避けるための具体的な工夫を整理します。

自分の練習を振り返りながら読み進めていただくと、改善ポイントが見つかりやすくなります。
意識を少し変えるだけで、同じメニューでも得られる効果は大きく変わります。

パターンをなぞるだけになってしまうケース

ありがちな失敗は、配球の順番だけを覚えてしまい、「なぜそのショットなのか」を考えずに打っているケースです。
この状態では、実戦で配球が少しでも変わると対応できません。
また、足が止まりがちで、次の球への準備が遅れる傾向も見られます。

この問題を防ぐには、パターンごとに「目的」「相手の想定位置」「自分の狙い」を口頭で説明し合う時間を設けることが有効です。
練習中も、何球目でどのスペースを空けたいかを意識しながらプレーすることで、単なる作業ではなく「思考するパターン練習」に変わります。

強度設定を間違えてしまうケース

もう一つよくある問題が、強度設定のミスマッチです。
レベルに対して強度が高すぎるとフォームが崩れ、成功体験が少なくなるため、モチベーションが下がりやすくなります。
逆に、楽にこなせる強度では、負荷が足りず成長が頭打ちになります。

適切な強度の目安は、「集中すれば達成できるが、気を抜くとミスが出る」ラインです。
成功率が8割前後に収まるように、ラリー本数や移動量、スピードを調整しましょう。
同じパターンでも、シャトルのスピードを変える、コースの幅を狭めるなどして微調整することができます。

上達を実感しやすくする記録と振り返り

パターン練習の効果を高めるには、練習内容と感覚を記録し、定期的に振り返る習慣が有効です。
例えば、「今日行ったパターン」「成功率の体感」「きつかったポイント」「試合で使えそうか」などを簡単にメモしておきます。
数週間分を見返すと、自分の得意パターンや弱点が見えてきます。

また、時々同じパターンを動画で撮影し、数か月前の自分と比較することで、動きの改善や判断の速さを客観的に確認できます。
こうした振り返りはモチベーション向上にもつながり、継続的なトレーニングを支えてくれます。

パターン練習に役立つ簡易メニュー例と比較表

最後に、実際にそのまま使いやすい簡易メニュー例と、目的別の比較表を紹介します。
自分のレベルやチームの状況に応じて、ここからアレンジを加えていくとよいでしょう。
メニューはシンプルでも、意識の持ち方次第でトレーニング効果は大きく変わります。

まずは基本形からスタートし、慣れてきたらフェイントやコースの選択肢を増やすなど、少しずつ複雑さを追加していくことをおすすめします。

シンプルに始められる定番パターン集

代表的なシンプルパターンをいくつか挙げます。

  • シングルス:オールコート4点打ち(右奥 → 左前 → 左奥 → 右前)
  • シングルス:前後3点(バック奥 → フォア前 → センター奥)
  • ダブルス:後衛スマッシュと前衛プッシュの連携
  • ダブルス:ショートサービスから3球目攻撃

これらはコートさえあればすぐに取り組めるうえ、レベルに応じてスピードや球種を変えることで、幅広い選手に対応できます。
配球役と受け手を交代しながら行うことで、両方の視点から戦術を学べる点もメリットです。

目的別パターン練習メニュー比較表

以下の表は、目的別に代表的なパターン練習を整理したものです。
練習計画を立てる際の参考にしてください。

目的 代表的なパターン 主なポイント
攻撃力アップ スマッシュとカットを組み合わせた3球攻撃
左右振りからの決め球パターン
相手の位置をずらしてスペースを作る意識
決め球までの布石を明確にする
守備力向上 連続スマッシュレシーブ10本
クロスレシーブから体勢を立て直すパターン
高さと深さを一定に保つ
最低限返す位置を体で覚える
ラリー継続 オールコート4点打ち2〜3分
前後ラリー3分ノーミスチャレンジ
フォームを崩さず長時間動く
ペース配分と呼吸を意識する
戦術理解 サービスから4球目までの設計
レシーブから攻撃への切り替えパターン
相手の想定位置を常にイメージ
ペアとのローテーションを統一

このように表で整理しておくと、練習前に「今日は守備の日」「今日は攻撃の日」とテーマを決めやすくなります。
目的に応じてメニューを選び、記録と振り返りをセットで行うことで、着実なステップアップが期待できます。

まとめ

バドミントンのパターン練習は、単なるコース指定の基礎打ちではなく、実戦で頻出する局面を再現しながら、「最適な配球と動き方」を身体に刻み込むためのトレーニングです。
シングルスではオールコートの配球と前後左右のフットワーク、ダブルスではローテーションとサービス周りの数球設計が特に重要になります。

レベル別に適切な強度を選び、「攻撃」「守備」「ラリー継続」といった目的を明確にしたうえでパターン練習に取り組めば、試合での判断スピードと安定感が大きく向上します。
パターンをなぞるのではなく、その意図を理解しながら反復することが、勝負どころで迷わない選手への近道です。
今日の練習から、ぜひ一つでも具体的なパターンを取り入れて、実戦で使える配球と動きを身につけていきましょう。

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