バドミントンの試合中、シャトルが天井や壁などの障害物に当たる場面に遭遇したことはありませんか。どのような場面でフォールトになるのか、また再試合(再プレー)にする「レット」になるケースはあるのか、公式ルールを踏まえて正しく理解することが重要です。この記事では、シャトルが障害物に当たった場合のルール判定を詳しく解説し、疑問を一つひとつクリアにしていきます。
目次
バドミントン 障害物 当たった どうなる の基本的なルール
バドミントンの公式ルールでは、シャトルが「障害物」に当たったとされる状況が明確に定められています。ここで言う障害物とは、天井や壁、またはコート外の物体などが含まれます。最新のルールであるバドミントンワールドフェデレーション(BWF)の法則第13条第3項によれば、シャトルが天井や側壁などに当たった場合、またはコート外の物や人に触れた場合はフォールトと見なされ、相手側にポイントが入ることになります。つまり、「障害物に当たった=アウト」「シャトルがぶつかる=自分側のミス」という判断です。これがまず何よりも基本になるルールです。
ただし、施設の構造やローカルルールによって例外が設けられていることがあります。例えば天井が極端に低い体育館などでは、特別取り決めで当たってもレットとするという運用の場合がありますが、公式競技では基本的にフォールト扱いです。
シャトルが天井に当たる場合
シャトルが天井に触れた場合、公式ルールではフォールトになります。この判定は、シャトリング中(ラリー中)に発生した場合です。シャトルが天井、天井構造物、側壁などの固定された建物の構造物に当たることは、「13.3.3 touches the ceiling or side walls」と規定されていて、これがフォールトの要因です。
スポーツ仲間やクラブで「当たったけどプレー続行」「レット」とする意見があるかもしれませんが、公式試合ではこのケースは間違いなくフォールトになります。
シャトルが壁やサイドウォールに当たる場合
壁や固定された側壁などに当たった場合も天井の場合と同様、フォールトです。シャトルが側壁に触れれば、ラリーは終了し、相手側にポイントが与えられます。公式ルールは「側壁にも触れること」がフォールトと明確に規定されており、いかなるショット中でもこの判定は変わりません。
ただし、側壁がコート外にあり視界や飛行に干渉しうる固定構造物の場合、事前にローカルルールでの取り扱いを確認することが望ましいです。
シャトルがコート外の物や人に当たる場合
公式ルールでは、コート外の物体や人にシャトルが触れた場合もフォールトと見なされます。これは「13.3.5 touches any other object or person outside the court」という規定です。
例えば隣接コートのプレーヤーや、床に置かれた物、照明器具などに当たった場合、ラリーはそこで終了し、フォールトが宣言されます。施設によってはこれをレットとして扱うこともありますが、公式競技では原則フォールトとされています。
レットになる可能性がある特殊な状況と判定基準

標準ではシャトルが障害物に当たったらフォールトですが、状況によってはレットになるケースもあります。公式ルールや現場の判断で「予期せぬ障害」などとされた場合に再びポイントをやり直すことが認められることがあります。ただし、その場合でもルールに明記された条件を満たす必要があります。ここでのポイントは、“誰の責任でもない外部要因”であり、“通常のプレー環境では想定外の出来事”であることです。
レットとは何か
レットとは、一旦中断してポイントをやり直すことで、得点は変更されず、サーブやポジションなどもそのままというルールです。公式ルールの中でレットが宣言されるのは、シャトルがネットの上で引っかかった場合、サービス中にレシーバーが準備できていなかった場合などが代表的なケースです。障害物であれ、コート外からの干渉であれ、予期せぬ出来事としてルールで認められればレットとされます。
障害物とレットの分岐点
レットになるかどうかは、次のような点で判断されます。まず、シャトルが天井・側壁などの障害物に当たることが公式競技ではフォールトに規定されているという点。その上で、その障害物が建物の構造として固定されているか、また局所のルールで障害物として取り扱うかどうかが決まっているかどうか。さらに、障害が試合の公平性を著しく損なうようなものだったかどうかも判断されます。純粋に“飛んでいたシャトルが固定物に触れてしまった”という場合はフォールトですが、例えば隣のコートからのシャトルが強風で入ってきたなど、外部からの予期せぬ干渉であればレットと判断されることがあります。
ローカルルールの役割
施設やクラブでは、BWFルールに加えて「バイロー(byelaws)」と呼ばれる付加的・補足的な規則が設けられていることがあります。これらは建物構造や設置物の有無など現場の条件に応じて、シャトルが障害物に当たった際の対応を変えるものです。公式大会ではこれらのバイローが試合開始前に明示されていなければ適用されません。観戦者や練習者も、事前に施設の指示を確認しておくと安心です。
実戦を想定した判定例と対処法
ここまで公式ルールやレットの可能性を見てきましたが、実際の試合や練習で「シャトルが障害物に当たったらどうなるのか」を具体的な場面で考えてみましょう。判定例を挙げて、どのように対処するべきかを解説します。
体育館で天井が低くて当たってしまった場合
天井が通常よりかなり低い体育館でクリアやハイサービスを打ったところシャトルが天井に当たってしまった場合、この場合は公式ルールに基づきフォールトとなります。 施設側の設計が影響を与えているため、予めサークルや大会主催者がそのような条件を明示しておくべきです。もし試合前に「この体育館では天井に当たったらレットになる」という館のルールが知らせられていれば、そのルールに従います。
隣のコートのシャトルが飛び込んできた場面
ラリー中に隣のコートから別のシャトルが飛び込んできたり、道具が落ちてきたりして自分のプレーを妨げた場合、これは予期せぬ外的要因です。この場合、レットとされることが多く、ポイントをやり直す扱いになります。 試合中や大会では審判がその場で判断します。
プレーヤーがコート外に出ている状態でシャトルが当たる場合
プレーヤーが体の一部またはラケットがコート外にあり、そこにシャトルが触れた場合、その触れたプレーヤーのフォールトとなります。コート内・外を問わず、プレーヤー自身にシャトルが当たれば相手側にポイントが入ります。施設の壁など外部の物体はフォールトですが、プレーヤーの体・服装・ラケットも含まれるため注意が必要です。
よくある誤解とその答え
シャトルが障害物に当たるルールについては、誤解や曖昧な認識が多くあります。ここでは代表例を挙げ、それぞれ正しい解釈を示します。
「天井に当たったらレットになる」は正しいか
誤解として「天井に当たったらレットになる」というものがありますが、公式ルールでは天井に当たることはフォールトです。レットとなる状況は規定されており、天井に当たること自体はその中には含まれていません。ローカルルールで特別にそのような扱いをすることを事前に定めている場合を除き、レットとはなりません。
「壁に触れたけどプレーが続いた」の実例
練習やクラブマッチで壁に触れたシャトルを拾って続けるケースを見かけることがありますが、公式な試合ではその時点でラリーが終了し、反則(フォールト)となります。審判制がない非公式の場では採用されても、公式大会では守られるべきルールです。
「コート外の人に当たってもレットか?」の疑問
シャトルがコート外にいる人物に当たった場合、その人がプレーヤーであれ観客であれフォールトとなります。相手側にポイントが与えられます。レットとはならず、影響が外部要因だからといって点数を取り消すことはできません。
ルールの比較表:フォールト/レットの判断基準
| 状況 | フォールトになる | レットになる可能性 |
|---|---|---|
| シャトルが天井に当たる | 公式ルールで明確なフォールト | 大会前に施設ルールで「当たったらレット」とされていれば可能 |
| 壁または側壁に当たる | フォールト | ローカルで異なるルールが事前に定められていれば |
| 隣のコートのシャトルなど外部からの干渉 | 通常はフォールト | レットとして扱われることが多い |
| プレーヤーの身体や服装に当たる | フォールト | レットにはならない |
公式規則の条文と法的根拠
バドミントンの公式法則では、シャトルが障害物や建物の構造物に当たった場合の扱いが明文化されています。具体的には「シャトルが天井または側壁に触れること」がフォールトであることが、法則第13条第3項の中で明記されています。
また、コート外の物体や人に触れた場合もフォールトとされます。これらは最新ルールであり、国際大会や国内の公式戦でも共通して適用されます。
さらに、「障害物」に触れた場合の例外として、施設の構造上必要な場合にはローカルルール(バイロー)で補足規定を設けることが認められており、試合開始前に参加者全員がその規則を把握しておくことが求められます。
プレーヤーや指導者に向けた実践的なアドバイス
ルールを知っておくだけでなく、実戦でフェアにプレーするために準備をしておくことが大切です。特に初心者やクラブレベルでは施設の条件が異なるため、以下の点を押さえておくことで混乱を防ぎ、試合を円滑に進められます。
試合前に施設のルールを確認する
体育館がどのような構造か、天井高さや壁の設置状況、防音板や照明の位置などを把握しておきます。大会やクラブルールで「障害物がある場合の取り扱い」を明示しているかどうかを確認し、審判や主催者に質問することも躊躇しないでください。
練習での意識を高める
シャトルを高く飛ばすショット(クリア、ロブなど)を多用する練習では、天井に当たるリスクに注意しながら行動する習慣をつけることが望ましいです。高いショットを打つ際の打点や角度を意識し、障害物への接触を回避する技術も身につけることが競技力向上につながります。
審判や大会運営者としての対応
審判は試合開始前にローカルルールの有無を宣言する義務があります。もし施設が標準の競技用天井を備えていない場合、参加者へルールの確認と周知を行うことがフェアなプレー環境の維持に繋がります。大会要項に「シャトルが天井に当たった場合についての取り扱い」を必ず明記するよう推奨されます。
まとめ
シャトルが「障害物」に当たったときのルール判定は、公式規則によって比較的明確です。天井・壁・コート外の物や人に当たれば原則フォールトとなります。レットになるのは例外的な状況であり、試合の公平性を損なわない「予期せぬ外的要因」があるときのみとなります。
ローカルルールが設けられていないかどうかを試合前に確認し、実践でも障害物を避ける意識を持つことが重要です。これらを正しく理解しておくことで、ルールの誤解を防ぎ、フェアなプレーを保つことができます。
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