バドミントンのダブルスレシーブの極意!サービスを攻撃につなげる構えと返球術

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サーブ・レシーブ

ダブルスでなかなか主導権を握れない、サーブを返した瞬間に押し込まれてしまう。そんな悩みの原因の多くは、レシーブの構えとコース選択にあります。
同じショットでも、構え方と狙いどころを少し変えるだけで、相手の攻撃を封じてこちらの得点パターンに持ち込むことができます。
この記事では、バドミントンダブルスレシーブの最新セオリーと具体的な練習法を、初級者から上級者まで分かりやすく解説します。
フォームや戦術を整理しながら読み進めて、明日からのゲームで即実践できるレベルまで理解を深めていきましょう。

目次

バドミントン ダブルス レシーブの基本概念と考え方

ダブルスのレシーブは、単にサーブを返す動作ではなく、ラリーの主導権をどちらが握るかを決める最初の一手です。
シングルスに比べてコートの守備範囲は狭い一方で、ショットスピードが格段に速いため、レシーブ側が受け身になると一気に防戦一方になります。
そのため、ダブルスレシーブでは「ミスをしない」だけでなく、「攻撃に転じること」を前提にした考え方が重要です。
ポジション取り、構え、コース選択をセットで理解することで、同じ技術でも結果が大きく変わってきます。

レシーブの質を上げるためには、技術だけでなく戦術的な意識も欠かせません。
例えば、相手ペアの得意パターンを避ける返球、こちらの前衛が動きやすいコース選択、相手後衛にミスを誘う高さやタイミングなど、細かな判断が積み重なります。
こうした判断を素早く行うためには、「どのサーブに対して、どのレシーブを優先して使うか」という基本戦略をあらかじめ決めておくことが有効です。
まずはダブルスレシーブの全体像を押さえ、以降の章で細部を具体的に見ていきましょう。

ダブルスレシーブの目的を明確にする

ダブルスレシーブの目的は、単にコートに返球することではなく、相手の攻撃力を下げ、自分たちの陣形を有利にすることです。
理想的なレシーブは、相手にスマッシュなどの強打を打たせず、ドライブやカットなどの甘い球を引き出し、こちらの前衛が仕留められる展開を作るものです。
そのためには、コース・高さ・スピードの3要素を常に意識しながら打つ必要があります。

また、レシーブ側は心理的に守りになりやすいため、「必ずしも強く打てば良いわけではない」という理解も重要です。
コントロール重視でネット近くに沈めるのか、あえて高く上げて体勢を整えるのか、状況に応じて目的を変える判断力が求められます。
練習の際は、ラリーの中で「このレシーブでどういう形を作りたいのか」を言語化しながら反復することで、試合での迷いを減らしていきましょう。

シングルスレシーブとの違い

シングルスとダブルスではレシーブの優先順位が大きく異なります。
シングルスではコート全体を1人で守るため、サーブレシーブで大きくクリアする選択肢も多くなりますが、ダブルスでは高いロブは相手に強烈なスマッシュのチャンスを与えるリスクが高くなります。
そのため、ダブルスでは低く速いレシーブを中心に組み立てるのが基本となります。

さらに、ダブルスは前衛と後衛の役割分担が明確なため、レシーブのコースが即座に陣形に影響します。
例えば、シングルスでは問題ない高めのドロップ返球も、ダブルスでは前衛に叩かれやすいなど、同じショットでも評価が変わります。
この違いを理解していないと、シングルスの感覚で立ち回ってしまい、簡単に捕まってしまいます。
ダブルス特有のスピード感と前衛のプレッシャーを前提にしたレシーブ選択を身につけることが重要です。

レシーブで意識したい3つの優先順位

ダブルスレシーブでは、次の3つの優先順位で考えると整理しやすくなります。

  • ミスをしない安全性
  • 相手に強打を打たせないこと
  • こちらの攻撃につなげること

これらは全て重要ですが、常に3つを完璧に満たすことは難しいため、「今の場面でどれを優先するか」を判断します。
例えばゲーム序盤で相手の様子を見たい時は安全性を、マッチポイントで勝負に出たい時は攻撃性を優先するなど、スコアと流れに応じて切り替えましょう。

この優先順位をペアで共有しておくと、レシーブ後の動きにも一貫性が生まれます。
ミスを減らしたい場面なら前衛は無理に仕掛けず中間ポジションを取る、攻めに出たい場面なら前衛が積極的に詰めるなど、チームとしての意思統一がしやすくなります。
試合前やインターバルで、「今日はまず安全に入る」「ここは2本連続で攻める」など、具体的に会話しておくことが実戦では非常に役立ちます。

構えで差がつく!ダブルスレシーブの正しいスタンスとグリップ

どれだけ返球技術を練習しても、構えが崩れていては安定したレシーブは身につきません。
特にダブルスでは、サーブからレシーブまでの時間が短いため、準備姿勢の質がそのままレシーブ成功率に直結します。
正しいスタンスとグリップを身につけることで、フォアでもバックでも瞬時に対応でき、ネット前から中盤まで幅広いコースを狙えるようになります。

ここでは、プロ選手やトップコーチも採用している基本的な構え方を、年代やレベルを問わず実践できる形で整理します。
体力に自信がない方でも無理なく再現できるよう、体の向きや重心の位置、ラケット位置の目安を具体的に説明します。
自分の試合動画を見返す際のチェックポイントとしても役立ててください。

基本スタンスと重心の位置

ダブルスレシーブの基本スタンスは、肩幅よりやや広く足を開き、前後に軽いランジを入れた前傾姿勢です。
膝を軽く曲げ、かかとに体重を乗せず、母指球に重心を置くことで、どちらの方向にも素早く反応できます。
背筋は丸めず、やや前傾を保ちながら、視線はネットと相手のラケット付近を交互に捉えます。

よくあるミスは、足幅が狭くてバランスを崩しやすい、またはしゃがみ込み過ぎて上半身が固くなるパターンです。
理想は、相手がサーブモーションに入った瞬間に、軽くジャンプして着地するようなイメージでリズムを取ることです。
このリズムにより筋肉が弾みを持ち、スタートの一歩がスムーズになります。
練習では、実際にシャトルを打たず、構えとリズムだけを10本連続で確認すると、フォームの安定につながります。

フォア・バックに切り替えやすいグリップ

ダブルスレシーブで最も多用されるのは、フォアグリップとバックグリップの中間に位置する、いわゆる「レシーブグリップ」です。
ラケット面をやや縦気味に立て、親指と人差し指の間でコントロールすることで、フォア・バックどちらにも瞬時に切り替えやすくなります。
特にバック側のレシーブでは、親指をグリップの側面にしっかり当てることで、速いサーブに対しても押し返す力を出しやすくなります。

一方で、グリップチェンジに時間がかかると、ネット前や体の近くに来たサーブに対応しづらくなります。
そのため構えの段階では、中立的なレシーブグリップを基本とし、フォアに来ると分かっている場面だけフォア寄りに調整するのが現実的です。
自宅での素振り練習では、壁に向かってフォア・バックを交互にレシーブするイメージで、グリップ微調整の感覚を体に覚え込ませると良いでしょう。

ラケット位置と上半身のリラックス

ラケット位置は、おへそから胸の中間あたり、高さはネットテープよりわずかに低い位置を目安に構えるのが基本です。
この位置だと、ネット前のショートサーブにも、ボディやバック側の速いサーブにも対応しやすくなります。
ラケットを下げすぎると振り上げ動作が増え、逆に高すぎると顔や肩が固まってスムーズなスイングができません。

また、肩や腕に力が入り過ぎると、細かなコントロールが効かなくなり、ネットミスを誘発します。
理想は、ラケットを「置いているだけ」の感覚で、力みは手首と指先に最小限という状態です。
ウォーミングアップの段階から、構えた状態で軽くラケットを上下左右に揺らし、肩と肘の力みを抜く習慣をつけると、試合本番でも柔らかいレシーブがしやすくなります。

ショートサーブに対するダブルスレシーブの戦術とコース選び

ダブルスではショートサーブが最も多用されるため、これに対するレシーブの質が勝敗を大きく左右します。
ショートサーブレシーブの目的は、ネット前の主導権を握り、相手のローテーションを崩すことです。
単にネットに落とすだけでなく、ドライブやプッシュも織り交ぜて相手前衛に的を絞らせないことが重要になります。

ここでは、代表的なレシーブコースとその意図を整理し、相手のサーブタイプに応じた使い分けを解説します。
自分の得意ショットと組み合わせて、あらかじめ「このパターンを軸にする」と決めておくと、試合中の判断が格段に速くなります。

ネット前に沈める基本のレシーブ

ショートサーブに対して最も基本となるのが、ネット前にそっと沈めるレシーブです。
相手サーバーのラケットを越えた直後を捉え、シャトルの上側を優しくなでるように触れることで、ネットすれすれに落とします。
このショットが安定すると、相手前衛はネットに張り付きにくくなり、こちらの次の攻撃の幅が広がります。

ポイントは、スイングを大きくしないことと、ラケットヘッドを必要以上に立てすぎないことです。
力で押し込もうとすると、ネットにかけたり、逆に浮いて叩かれたりする原因になります。
身体全体は前に出しつつ、手首と指先は柔らかく使い、シャトルの勢いを吸収する感覚を大切にしましょう。
この感覚を養うには、ノック練習で「ネットに一度当てるつもり」で極端に弱く触る練習から始めると、タッチの精度が向上します。

プッシュレシーブで一気に攻撃へ転じる

相手のショートサーブがわずかに甘く浮いている、または自分が前に良いタイミングで入れた場合は、プッシュレシーブで一気に攻撃へ移行する選択肢が有効です。
プッシュレシーブでは、シャトルの頂点付近をとらえ、ネットより少しだけ高い軌道で相手の足元やラケット根本を狙うと効果的です。
この時、力任せに叩くのではなく、「速いブロック」をイメージするとコントロールしやすくなります。

狙いどころとしては、サーバーの利き腕側の腰から足元、もしくは後衛側コートの体寄りが有効です。
いずれも相手がラケットを出しにくいエリアであり、甘く返ってきやすいため、こちらの前衛が次の球を決めやすくなります。
練習では、サーブ側に立つ選手にあえて軽く浮かせてもらい、同じフォームからネット前とプッシュレシーブを打ち分けるドリルを行うと、相手に読まれないフォームが身についていきます。

クロスレシーブとストレートレシーブの使い分け

コース選択では、ストレートとクロスをどう組み合わせるかが大きなポイントになります。
ストレートレシーブは距離が短く、相手前衛の動きが限定されるため、リスクを抑えたい場面で有効です。
一方、クロスレシーブは相手後衛に長い距離を動かせるため、ローテーションを乱したい局面や、相手後衛のフットワークに負担をかけたい場面で効果的です。

ただし、クロスはネットを横切る距離が長くなる分、インターセプトされるリスクも高まります。
そのため、クロスを打つときは、相手前衛がややサイドに寄っている、もしくはこちらの前衛が高い位置を取れている、といった条件が整っているかを確認することが大切です。
ペアでの話し合いでは、「基本はストレート、甘いサーブや相手前衛が下がった瞬間だけクロス」といった基準を決めておくと、迷いが減り、ミスも防げます。

ロングサーブ・フリックサーブへの対応と攻撃パターン

近年のダブルスでは、ショートサーブ中心の中にも、要所でロングサーブやフリックサーブを混ぜてくる戦術が一般的になっています。
レシーブ側が前に張り付き過ぎていると、後ろに下げられた瞬間に体勢を崩し、甘いクリアや中途半端なスマッシュになってしまいます。
ここでは、ロング系サーブに対する基本的な考え方と、攻撃につなげるためのパターンを解説します。

重要なのは、ロングサーブを「守り」ではなく「攻めのチャンス」と捉え直すことです。
サーブ側はあえてロングを使うことで、自ら後衛位置に入っているケースが多いため、こちらが準備さえできていれば、強力なスマッシュから一気に得点を狙うことが可能です。

ロングサーブに対するスマッシュレシーブ

ロングサーブに対して最も攻撃的なのが、スマッシュレシーブです。
サーブの軌道は比較的読みやすく、高く上がるため、しっかりと落下地点に入れれば、安定したフォームで強打できます。
ポイントは、打点をできるだけ前で確保し、相手コートのセンターとボディを優先的に狙うことです。

クロスに決め球を狙いたくなる場面も多いですが、角度をつけすぎるとアウトリスクが高くなり、相手前衛にも拾われやすくなります。
特にレシーブ直後のスマッシュは、ラケットヘッドスピードよりも「コース」と「高さ」を重視し、ネットから少し余裕を持った高さで通す意識が有効です。
練習では、ペアに意図的にロングサーブを上げてもらい、8割の力でコースを打ち分けるドリルから始めると、実戦でも安定して使えるようになります。

クリアレシーブとドロップレシーブの使い分け

いつもスマッシュで返すのが理想ではありますが、体勢が崩れている場面や、相手の前衛が鋭く構えている場面では、クリアやドロップを織り交ぜる必要があります。
クリアレシーブは、一度ラリーをリセットし、自分たちの守備陣形を立て直す目的で使用します。
一方、ドロップレシーブは、後衛の動きを制限しつつ、前衛にチャンスボールを誘うために使います。

特に有効なのが、センター付近へのカット気味ドロップです。
センターを狙うことで、相手ペアに「どちらが取るか」の迷いを生じさせ、甘く浮いた返球をこちらの前衛が仕留めやすくなります。
表で特徴を整理すると、次のようになります。

ショット メリット 注意点
クリアレシーブ 体勢を立て直せる
時間を稼げる
スマッシュを打たれるリスク
打ちすぎると受け身になりがち
ドロップレシーブ 相手後衛を前後に揺さぶれる
前衛のチャンスを作りやすい
浮くと叩かれる
コントロールミスに注意

このように、ロングサーブへの対応は「全てスマッシュ」ではなく、場面に応じた三択を持つことで安定感が増します。

フリックサーブを読んだ時の一歩目と体の向き

フリックサーブは、ショートサーブとフォームを似せて打たれるため、読みの精度と一歩目の反応が重要になります。
サーブの瞬間にラケットヘッドがわずかに上がる、肩や肘の動きが変わるなど、小さな癖を事前に観察しておくと、フリックを察知しやすくなります。
読めたと感じた瞬間に、上半身を後ろに引くよりも、まずは一歩目を斜め後方に踏み出すことが大切です。

上半身だけを反らして対応しようとすると、打点が後ろに下がり、スマッシュもドロップも浮きやすくなります。
一歩目は小さくても良いので、必ず足から動き出す意識を持ちましょう。
また、体の向きはサイドラインに対してやや斜めに構え、フォアでもバックでも打てる角度を保つと、コースが読まれにくくなります。
練習では、相手にショートとフリックをランダムに打ってもらい、「読む」ことを目的にした反復を行うことで、実戦での対応力が自然と向上していきます。

レシーブから主導権を奪うためのダブルス陣形と動き方

レシーブの質が上がるほど重要になるのが、レシーブ後にどのような陣形を作るかという視点です。
ナイスショットを打っても、二人のポジションがバラバラだと、簡単にコースを突かれてしまいます。
逆に、そこまで強くないレシーブでも、ペアで息の合った動きをすれば、守備範囲をカバーしながらカウンターのチャンスを伺えます。

ここでは、ダブルスの基本陣形である前後とサイドバイサイドを、レシーブに紐づけて理解し直します。
特に、サーブレシーブの瞬間から2〜3打目までの動き方を整理することで、ラリー全体の安定感が大きく変わります。

前後陣形とサイドバイサイド陣形の基礎

ダブルスでは大きく分けて、攻撃時の前後陣形と、防御・ラリー時のサイドバイサイド陣形があります。
前後陣形は、後衛がスマッシュやドロップで攻め、前衛が浮いた球を仕留める形で、得点を狙う場面に適しています。
一方、サイドバイサイドは、左右にまんべんなく守ることで、相手のスマッシュや速いドライブに対して安定して対応できる形です。

レシーブから攻撃に転じる際は、「今のレシーブで前後に移行できるか、それとも一度サイドバイサイドで受けるべきか」を瞬時に判断します。
ネット前への低いレシーブや、相手後衛を動かすドライブが決まったなら前後へ、少し浮き気味で相手に強打されそうならサイドバイサイド、といった基準をペアで共有しておくと、動きが噛み合いやすくなります。

レシーブ後のポジショニングの基本ルール

レシーブ後のポジショニングで分かりやすい基本ルールは、「打った人が次に守るべきエリア」を明確に決めておくことです。
例えば、ストレートにネット前へ沈めた場合は、そのまま前に詰めて前衛ポジションを取り、ペアが後衛に下がる、という分担が一般的です。
反対に、ロングサーブをスマッシュで返した場合は、スマッシュを打った人が後衛に残り、ペアが前に詰める形になります。

このルールが曖昧だと、二人とも前に出てしまったり、逆に二人とも後ろに残ってしまったりして、空いたスペースを突かれます。
練習では、あえて球出しをゆっくりにして、「このレシーブを打ったらどちらが前に出るか」を声に出しながら確認すると、パターンが定着しやすくなります。
また、ジュニアや初級者の場合は、「レシーブで前に出た人は次の1本までは前衛に残る」といったシンプルなルールから始めると混乱が少なくて済みます。

ペアで共有したいシンプルな合図とコミュニケーション

実戦では、細かい戦術よりも、その場でのコミュニケーションの質が勝敗を左右することが少なくありません。
特にレシーブ周りでは、「前に出る」「下がる」といった動きを、短い言葉や声で素早く伝えることが重要です。
例えば、「前」「後ろ」「チェンジ」といった一言の合図をあらかじめ決めておくだけでも、ポジションの入れ替えがスムーズになります。

また、レシーブ前には、「次クロス狙うよ」「ここは安全にいく」といった簡単な会話を挟むことで、二人の意図がそろいます。
試合中に話しすぎる必要はありませんが、要所で一言交わす習慣をつけることで、レシーブからの連携ミスを大きく減らすことができます。
日頃から練習試合の中で声掛けを意識し、プレーと同じくらいコミュニケーションも磨いていきましょう。

レベル別:ダブルスレシーブ上達のための練習メニューとポイント

レシーブを安定させ、かつ攻撃的にしていくためには、試合だけでなく、目的を明確にした専用練習が欠かせません。
ここでは、初級・中級・上級とレベル別に、実際の指導現場で効果が確認されている練習メニューを紹介します。
一人でできるトレーニングから、ペアやチームで取り組むメニューまで含めて解説しますので、自分の環境に合わせてアレンジしてみてください。

大切なのは、「ただ数をこなす」のではなく、「何を意識して打つか」を毎回はっきりさせることです。
同じ時間練習しても、意識の有無で上達スピードは大きく変わります。
短時間でも集中して取り組めるように、メニューを小分けにしておくと継続しやすくなります。

初級者向け:フォームとタッチを固める基礎ドリル

初級者の段階では、ネットミスやアウトを恐れて消極的になりがちです。
まずは、ショートサーブに対してネット前に安定して沈められること、バック側のレシーブで体に近い球にも対応できることを目標にしましょう。
おすすめは、定点からの手投げノックです。

具体的には、コーチまたはペアがネット越しに手でシャトルを投げ、レシーバーは同じ構えからネット前に落とす・プッシュで押すを打ち分けます。
最初はコースを固定し、慣れてきたらストレートとクロスを半々に混ぜると、コントロール力が上がります。
フォームを確認しやすいように、スピードは抑えめで構いません。
この段階で、グリップやラケット位置を丁寧に整えておくことが、後のステップアップに大きく影響します。

中級者向け:コース選択と判断力を鍛えるパターン練習

中級レベルでは、単に返すだけでなく、「どこに返すか」を考えながら打てるようになることが重要です。
おすすめなのは、コース指定付きのサーブレシーブ練習です。
例えば、「最初の5本はネット前ストレートのみ」「次の5本はプッシュレシーブのみ」「その後はランダム」など、セットごとに意図を変えて練習します。

さらに発展形として、サーバーと前衛役をつけ、「クロスに打つ時は前衛の位置を確認してから」など、状況判断を含めたメニューにすると実戦に直結します。
この段階で大切なのは、ミスを恐れずに新しいコースやショットに挑戦することです。
練習の三分の一は安全なショット、三分の一は挑戦的なショット、残りはゲーム形式、といった配分を意識すると、無理なくレパートリーを増やしていけます。

上級者向け:プレッシャー下での精度を高める実戦ドリル

上級レベルになると、単純なサーブレシーブだけでは物足りなくなります。
そこで有効なのが、条件付きゲーム形式です。
例えば、「サーブ側はショートを7割、フリックを3割混ぜる」「レシーブ側は3球以内に攻撃パターンを作る」といった条件を設定してミニゲームを行います。

また、スコアをつけて「サーブレシーブからのラリーでポイントが取れたペアにボーナスポイント」とするなど、レシーブの価値を高く設定するルールも効果的です。
プレッシャーがかかった状態でどこまで普段の技術が出せるかを確認し、うまくいかなかった場面を振り返って課題を洗い出します。
上級者ほど、細かな修正を積み重ねることで、レシーブからの決定力が一段上のレベルに到達していきます。

試合で差がつくメンタルとルーティン:レシーブ時の心構え

レシーブはどうしても「守る」イメージが強く、緊張しやすい局面です。
特にマッチポイントや連続失点中など、重要なポイントでは、普段通りのスイングができなくなることも珍しくありません。
そこで重要になるのが、シンプルで安定したメンタルとルーティンです。
難しいテクニックよりも、自分の心を整える方法を持っている選手の方が、実戦では強さを発揮します。

ここでは、トッププレーヤーも実践している考え方をベースに、誰でも取り入れやすい形に落とし込んで紹介します。
技術練習と並行してメンタル面も鍛えることで、レシーブの安定感を一段と高めていきましょう。

レシーブで緊張しないためのシンプルな思考法

レシーブ時の緊張は、「失敗したらどうしよう」という意識から生まれます。
この不安を減らすためには、「結果」ではなく「やること」に意識を向けることが有効です。
具体的には、「構えを低く」「シャトルをよく見る」「体を前に運ぶ」のように、自分でコントロールできる行動に集中します。

試合中に自分へかける言葉も、「入れなきゃ」ではなく、「低く構える」「前に一歩」など、動作ベースに置き換えましょう。
これだけで頭の中が整理され、余計な力みが減ります。
また、ミスした後も、「なぜ外れたか」を一つの要素に絞って振り返ると、次のポイントに引きずられにくくなります。
この積み重ねが、プレッシャー下でもぶれないレシーブ力につながります。

安定したレシーブを生むプレショットルーティン

ルーティンとは、サーブが打たれる前に毎回同じ動作や呼吸を行うことで、心と体を整える方法です。
ダブルスレシーブでは、長いルーティンは使えませんが、1〜2秒でできるミニルーティンを持っておくと安定感が増します。

例えば、次のような流れが考えられます。

  • 一度だけ深呼吸して息を吐く
  • 足踏みを2回してリズムを取る
  • ラケットを小さく前後に揺らして力みを抜く

これを毎回同じ順序で行うことで、脳が「いつもの状態」に入りやすくなります。
練習の時からルーティンを意識し、本番でも無意識に出るレベルまで定着させておくことが理想です。

ミスした後に立て直すリカバリー術

どれだけ練習しても、ミスをゼロにすることはできません。
大切なのは、ミスした後にどれだけ早く立て直せるかです。
レシーブでの連続ミスを防ぐために、有効なリカバリー手順を決めておきましょう。

一例としては、次のような流れがあります。

  1. 一度後ろを向き、コート全体を見渡して呼吸を整える
  2. ミスの原因を「構え」「グリップ」「コース」のどれか1つに絞って認識する
  3. 次のポイントでは、その1つだけを意識してプレーする

原因分析を細かくやりすぎると、逆に頭が混乱してしまいます。
「今回は構えが高かった」「打点が遅れた」のように、シンプルに一つだけ修正することを心がけると、試合中でも冷静さを保ちやすくなります。

まとめ

ダブルスのレシーブは、単にサーブを返す技術ではなく、ラリーの主導権を左右する戦術的な一手です。
正しい構えとグリップ、ショートサーブとロングサーブへの具体的な対応、レシーブ後の陣形と動き方、そしてメンタルとルーティンまでを一貫して整えることで、安定感と攻撃力が大きく向上します。

今日から取り組めるポイントとしては、次のようなものがあります。

  • 構えを低く、ラケット位置をおへそから胸の間にキープする
  • ショートサーブにはネット前とプッシュの2本柱を作る
  • ロングサーブはスマッシュだけでなく、クリア・ドロップも選択肢に入れる
  • レシーブ後の前後・サイドバイサイドへの移行ルールをペアで共有する
  • 短いプレショットルーティンで心と体を整える

これらを意識して練習と試合を重ねれば、レシーブから得点を生み出す場面が確実に増えていきます。
自分のプレー動画を見返しながら、この記事の内容と照らし合わせて改善ポイントを確認し、少しずつアップデートを重ねていってください。
レシーブが安定すれば、ダブルス全体の戦い方が一段と楽になり、バドミントンそのものがもっと面白く感じられるはずです。

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